舞台「Dr.Entertainer」

ここでは、大事な人の笑顔のために大きな夢に向かっていく、👨🏼‍⚕️Dr.Entertainer🤵🏼という1人の役者の人生を上演しています。彼が目指すのは、誰もが笑顔でいられる「世界一ワクワクする病院」をつくること。その夢の続きは、舞台の中で🎩

LES WORLD ワークショップ in軽井沢

 

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どうも、

奈良の大文字、京都の五山送り火を見れて素敵なお盆を過ごしておりました、とっきーです!

 


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京都の広沢池に流れる灯篭が、たいへん綺麗でした。

 

 

みなさまはいかがお過ごしでしょうか。

 

そろそろ実家にも帰らねばなぁと思いながら、つらつらとブログを書き進めていきます!!

 

 

今日のお題は、

「LES WORLD 軽井沢ワークショップ」

について。

 

 

僕は、

8月11日と12日に、

軽井沢にて障がいのある子どもたちやその兄弟に向けてエンターテインメントを届けるワークショップを行ってきました。

 

 

8月9日から軽井沢入りして2日間の準備を経て本番に臨んだので、僕たちが活動したのは実質4日間。

 

とても素敵なメンバーに恵まれ、子どもたちのことを考えまくった日々となりました。

 

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2日目のワークショップの様子

 

今回は、その具体的な内容や、僕が感じたこと、様々な考察などを含めた、ワークショップ全般に関するブログを書いていきます!!

 

また、記事の最初の方で、

「そもそもLES WORLDってなに??」

という方に向けて、LES WORLD(レ・ワールド)について少し触れつつ、

ワークショップの内容へと移っていきたいと思います。

 

 

今回は、

 

軽井沢で何をしていたの?

・自分も子どもや障がいのある人たちと関わっていきたい!!

・とっきーの考えを知りたい!

・とっきーの生態を知りたい!

・LES WORLD前から気になってたけど、一体何なんだ…

・LES WORLDのワークショップに参加してみたい!

・エンターテインメントを届けるって具体的にどういうこと?

 

などなど、このように考えている方々にぴったりな内容だと思います!

 

 

目次もありますので、気になるところから読んでみてください😌

 

 

もくじ

 

 

障がい者→Challenged person

 

さて、まず初めにみなさんにお伝えしておきます。

 

僕はこれから、この文章の中で「障がい者」や「障がいのある人たち」という言葉は使いません。

 

僕は、出来れば「障がい」という言葉を使いたくないのと、もっと素敵な言葉があることを知っているからです。

 

 

以前の僕のツイートをご覧ください。

 

 

 

 

 

僕はこの、

「Challenged(チャレンジド)」

という言葉をもっと広めていきたい。

 

 

実は、

チャレンジドって少し言いにくいから、「生まれながらのチャレンジャー」という言葉も考えたんですね。

 

 

“チャレンジャー”という言葉だと、多くの人に馴染みが深いし、すごく前向きな言い方だから良いなぁと思ったんです。

 

 

ただ、これを何人かに提案してみたところ、あまりはまっていなかったので、もしかしたら他の人もそうなのかもしれない、、、

 

 

ということで、今回は、

「障がいのある人たち」のことを、「チャレンジド」と表現していきます!

 

 

 

 

はい、ということで、

 

これから詳しい内容に入っていきましょう!!

 

 

 

✰LES WORLDってなに??

 

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ワークショップのお話の前に、すこーしだけ

LES WORLD について説明しておきます。

 

レ・ワールドと読みます。

 

LES WORLDは、

「世界中の子どもたちが自分の可能性を信じられる世界に」

ということをvisionとして掲げ、

 

ダンス・アート・音楽などのエンターテインメントを通したワークショップを、

世界中に届けている団体です。

 

 

LES WORLD立ち上げのきっかけは、

代表の志藤大地さんの体験から来ています。

 

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Shido Daichi /LES WORLD (@DSHIDO) | Twitter

 

それは、

大地さんが以前カンボジアを訪れた時のこと。

 

ある子どもに、「お金」を求められたそうです。

 

大地さんは、その時お金をあげるべきか、あげない方がいいのか、どうしたらいいか分からなかったと言います。

 

そして、後からそれを思い返した時、

 

大地さんの心に浮かんだのは、

「あの時、あの子にお金を渡していても渡さなくても、根本的なことは変わらない。変えることが出来なかった。」ということ。

 

お金を渡して、一時的にその子が食べ物などを得たとしても、

その子が「貧しい」という現実は変えられない。

 

自分の無力さを感じた大地さんは、

その後、世界一周をして、

自分の目で世界の現状を見に行くことになります。

 

 

LES WORLDでは、

・孤児院にいる子どもたち

・チャレンジドたち

・病院で生活する子どもたちやその兄弟

 

にワークショップを届けています。

 

 

そのような子どもたちのおかれている環境や、経済的状況、身体的なことなどにより、

 

子どもたちが「自分の可能性」を信じることが出来ていない状態、

つまり、自己肯定感が低下している状態を、

 

エンターテインメントの力で解決していこう、

としているのです。

 

 

 

・アーティストのライブに行くと元気が出る!!

・ダンスなどで体を動かしたら、なぜか心も軽くなった

 

など、みなさんも経験したことがあるのではないでしょうか。

 

このようなエンターテインメントの力を彼らは信じ、ワークショップとして世界中の子どもたちに届けています。

 

(ちなみに僕も、このエンターテインメントの力を医療の分野で発揮するため、LES WORLDと共に活動をしながら勉強しているところです。)

 

 

 

はい、ということで!!

なんとなく伝わりましたか?笑

 

 

LES WORLDのホームページのURLを貼っておきますので、分かりにくかった方はそちらもチェックしてみてください!!

 

(ホームページの方が分かりやすいかも。笑)

 

LES WORLDについて | LES WORLD

 

 

 

 

 

 

 

 

✰ワークショップの内容

 

さて、今回は2日間に及ぶワークショップを行いました。

2日間とも、行った内容はそれぞれ異なりました。

 

テーマは、

1日目(8/11)→ケアラボ大迷宮を攻略せよ!

2日目(8/12)→エンターテインメントショー(ミュージカル)を作ろう!

 

というもの。

 

では、個別に説明していきますね。

 

 

【1日目(8/11)】〜ケアラボ大迷宮を攻略せよ!〜

 

 

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まずは初日。

 

 

簡単に説明すると、

 

「探検隊になって、様々なミッションをクリアしながらゴールを目指せ(迷宮を脱出せよ)!」

 

という内容でした。

 

 

 

この日、

オレンジキッズケアラボという団体が、

(参考→子どもたちと家族の成長と未来をつくる|オレンジキッズケアラボ)

キッズケアサミットシンポジウムということで

・ケアラボの取り組みの説明

・障がいについてのお話

・医療的ケアについてのお話

・ケアラボによるコンサート

 

などを行っていたのですが、

 

僕たちは同じ建物内にて、

「ケアラボ大迷宮」の会場を作り、

 

シンポジウムに家族で参加している人のうち、

チャレンジドやその兄弟の子どもたちに向けてワークショップを行った、という形になります。

 

 

 

 

僕たちはこの前日、

ダンボールなどを用いて部屋全体に広がる迷路を作りました。

 

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ダンボールを並べて迷路を作っているところ

 

 

 

子どもたちは、探検隊になってこの迷路を進みます。

 

子どもたちに課されるミッションは主に4つ。

 

phase1 宝探し

phase2 中ボスとの闘い

phase3 「君の宝物を教えて!」

phase4 ラスボスとの闘い

 

まず、phase1が迷路の中で1番長いコースとなっており、そこを進みながら、子どもたちに宝探しを行ってもらいます。

 

ここで見つけた宝物が、次のphaseに進むためのアイテム。

 

この宝物を持って来てくれた子どもをphase2へと案内します。

 

先にphase3を説明しますが、

ここでは子どもたちに宝物を描いてもらうコーナーとなっています。

 

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子どもたちの、たくさんの宝物でいっぱいになりました😊

 

 

そして、

phase2と4が、今回集まったキャストたちにより課されるミッションです。

 

 

ジャンルは、

 

ダンス×モノマネ(←ときつはこれ)

ピアノ

バイオリン

表現/演技

 

の4つ。

 

 

このどれもが、

「子どもたちの可能性を解き放つ」

という視点に立って考えられています。

 

 

例として、

ダンス×モノマネ

を少し説明します。

 

題は、

「ニワトリになりきろう大作戦!」

 

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僕たちの練習風景…??

 

チキンダンスという、アイスブレイクなどでよく使われる(らしい)踊りがあるのですが、

それを用いたミッションになります。

 

チキンダンスでは、

ニワトリに扮した3つの振り+手拍子

でリズムが構成されています。

 

僕たち(ときつはキャストの1人と一緒に行いました)は、

 

子どもたちに、ニワトリの振りを考えてもらう

その振りをダンスに取り込み(子どものモノマネをし)、一緒に踊る

 

という形で行いました。

 

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「ニワトリってどんな動きするかな??」

 

 

これらを通して、

子どもたちに自己肯定感を感じてもらいたい

という目論見です。

 

・自分でダンスの振りを考えることが出来た!

・その考えた振りを、真似して(取り入れて)もらった!=他人からの承認→自身の肯定

 

などなど、僕たちのワークショップを通して、

 

子どもたちが出来たことや、出来るようになった過程を褒め、

「共感」が生まれる空間作り、というものを考えていました。

 

 

だいたい伝わっていればいいかなぁと思いますが、

おそらく先程の説明では伝わりにくかったと思いますので、

めっちゃ簡単な例でたとえてみます。

 

 

たくさん練習して

自転車に乗れるようになった!!

(自分の中で可能性が広がる・・・これまで徒歩や公共交通機関という手段しかなかったのが、新たな移動手段を獲得する!)

僕はこんなことも出来るんだ…!!

(出来るようになった過程や努力したことが大切・・・僕たちはそこを褒める)

自己肯定感が上がる

(みなさんも、誰かに褒められたり、何かが出来るようになったら嬉しくなるし、自分を少し認めてあげられますよね?そんな感じです!)

子どもたちは自分を信じることが出来るようになる

逆境に立ち向かう力になる!!

 

 

と、このような流れが、

LES WORLDの提唱している考え方です。

 

上の例は僕が勝手に考えて、僕なりの解釈を当てはめて説明しているので、

 

LES WORLDのメンバーの考え方と少しズレている可能性もありますが、おそらくこんな感じで合っているだろうと思います。

 

 

少し逸れましたが、

僕たちはこのように、

「子どもたちの可能性を解き放つ」

ことが出来るワークショップを考えてきたんですね。

 

ダンス×モノマネ

ピアノ

バイオリン

表現/演技

 

の4種類それぞれで、目標に沿ったものを考えました。

 

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ピアノ

 

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バイオリン

 

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表現/演技(子どもと一緒に、よくあるワンシーンを演じる)

 

 

さてさて、もう1度かるーく復習しておきましょう。 

 

phase1 宝探し

phase2 中ボスとの闘い

phase3 「君の宝物を教えて!」

phase4 ラスボスとの闘い

 

 

phase4をクリアして、

ゴール(脱出成功)となります。

 

 

イメージは、映画のインディ・ジョーンズ

 

知っている人には、だいたいイメージしていただけるかと!

 

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ミッションを課すボスとして、キャラも作り込みました。

 

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僕たちは、ちょい悪役(?)のチキンブラザーズという設定でした。笑

 

 

このケアラボ大迷宮を訪れた子どもたちは、

10人弱。

 

子どもたちに加えて、ケアラボのスタッフの方たちや、保護者の方々も見に来てくださいました!

 

来てくれた子どもたちも、最初は緊張しているそぶりを見せつつも、少しずつ自分を解放して楽しんでくれているようでした。

 

詳しい感想は、また後の方で書いていきます!

 

 

【2日目(8/12)】〜エンターテインメントショーを作ろう!〜

 

次に、2日目のワークショップについてお伝えしていきます。

 

 

2日目は、

「エンターテインメントショーを作ろう!」ということで、

 

学校の体育館にて、

子どもたちと共にミュージカルのダンスを覚え、

保護者やスタッフの方に披露する!

 

というものでした。

 

 

僕たちキャストは、

あらかじめダンスを覚えて臨みました。

 

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まずは、僕たちから子どもたちに向けて披露します。

 

曲は、

・映画「アナと雪の女王」より、「レット・イット・ゴー  〜ありのままで〜」

・映画「グレイテスト・ショーマン」より、「This is me」

 

の2曲を繋げてアレンジしたものです。

 

 

表現担当のもえ(キャストの紹介記事はこちら→http://tokkynablog.hatenadiary.com/entry/2018/08/14/LES_WORLD_%25E3%2582%25AD%25E3%2583%25A3%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2588%25E5%2590%258D%25E9%2591%2591_%2528%25E8%25BB%25BD%25E4%25BA%2595%25E6%25B2%25A2ver_%2529)がダンスの振り付けをアレンジしてくれました。

 

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子どもたちに真似してもらいながら、どんどん練習していきます。

 

 

当日は、子どもたちに教える時間も多くはなかったため(20分くらいだった)、

 

“覚えてもらうこと”よりも

“真似してもらうこと”に重点を置いて一緒に振り付けの練習をしました。

 

 

短い時間ではありましたが、

子どもたちの覚えは早く(真似する能力が高く)、

保護者やスタッフの方々に披露することが出来ました!

 

 

もくじ(途中経過)

 

 

✰ワークショップの感想や考察

 

ではこれから、

ワークショップを通して僕が感じたことや考えたことを述べていきます。

 

 

①子どもたちとの関わり方について

 

この2日間を通して、

僕の中で、「子どもたちと関わっていく際のスタイル」のようなものを確立させることが出来ました。

 

言っている意味がまだよく分からないと思いますので、具体例も交えながら説明していきます。

 

 

 

まずは、ワークショップを通して、自分の苦手な部分を認識することから始まりました。

 

 

僕は、

「子どもと接するように、子どもと接すること」

が苦手です。

 

はい、意味が分からないですよね。笑

 

 

例をあげてみます。

 

・ある少年が、ヒーローものの人形を自分に見せてきた時に、「あら、それカッコいいねぇ!!ママに買ってもらったのー?😊😊」と言ったり、

 

・お絵描きの時間に、子どもたちに描いてもらった絵を見て、「〇〇ちゃん上手にかけたねぇ〜!!☺️」と言ったり

 

することが苦手なんです!笑

 

伝わりますかね、、、?

 

 

 

“子ども”に話しかけるように、いつもの自分から口調や態度を変えることが苦手だ、ということです。

 

特に1日目は、“チキンブラザーズ”としてちょっとしたキャラ作りも行っていたので、

「演技しなきゃ!子どもたちを楽しませなきゃ!!」

という責任感も感じていました。

 

そのため、なかなか子どもたちとうまく話せない。

 

 

僕は子どもたちと遊ぶのは好きだし、

ありのままの自分で子どもと接することが出来ていれば何の問題もないのですが、

1日目のように、エンターテインメントを作っていく側の立場に立った時に、自分がそのような関わり方を苦手としていることに気づきました。

 

 

また、LES WORLDの1つの指針として、

子どもたちを「とにかく褒める」ということがあります。

 

褒めて褒めて、子どもたちに自己肯定感を感じてもらう、

という考え方から来ています。

 

 

その点においても僕の苦手な部分を発見。

 

 

僕は良くも悪くも、お世辞を言うことが出来ない人間です。

 

ただ、それで日常生活において困ることは全くないんですね。

 

なぜなら、僕は人の良いところを見つけるのがうまい(と思っている)ので、わざわざお世辞を言う必要がないからです。

 

思ってもいないことを口に出すくらいなら、他に見つけたその人の良いところを褒めればいいし、僕はそれが得意なんです。

 

 

ただ、今回に関しては少しうまくいかないことも。

 

特にそれを痛感したのが、

1日目のphase3における「君の宝物を教えて!」というミッションの時でした。

 

 

2人の子どもたちが来てくれて、絵を描いてもらったんですね。

 

で、その描いてくれた絵が

アンパンマン 

と、

・綺麗な石(丸っこいのを6個くらい描いてくれた)

でした。

 

 

これを見た僕の感想は、

「可愛いっ!!」

で、

その子たちに伝えたのも、

「可愛い絵描けたね〜!!」

でした。

 

というか、それしか言葉が出てこなかったんです。

 

なぜなら、僕は思ってもいないことが言えないからです。

 

 

綺麗な石が宝物なんだ!可愛い!!

アンパンマンの絵めっちゃ可愛いやん!

というか二人とも笑顔めっちゃ可愛い。

 

僕の心に浮かんだのは、それだけでした。

 

 

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でも、2人の笑顔にめっちゃ癒されていました。

 

 

この時、「可愛い」しか言葉が出てこなくて、

 

「あれ、もっと何か言わなきゃ」

「たくさん褒めないと、、」

と焦ってしまった僕は、その後の進行が少しタジタジになってしまいました。

 

 

このように、1日目は僕自身の中でいくつか課題が残るワークショップとなりました。

 

 

そして迎えた2日目。

 

前日とはまた内容も変わり、

 

自分自身を「作る」必要がないことと、

いつも通りの自分で子どもに接するように、

心がけていたこともあって、

うまくコミュニケーションを取れる回数が増えました。

 

 

 

 

また、僕は、

物事を客観的に、少し引いた立場で見ることが得意なので、それを生かした関わり方が自分に合っているなぁと感じたり。

 

 

例えば、

アイスブレイクも兼ねてキャストが子どもたちと遊んでいた時、

僕はその遊びからは一歩引いて常に周りを見渡すようにしていました。

 

そこで、

新しく体育館に来た子や、

遊びに交じっていない子どもたちのもとへ行き、

「一緒に遊ぶー?」と話しかけて誘導する役割を勝手に担っていたのですが、

 

このように、それぞれが自分の得意なことで場を作っていけばいいんだなぁという気づきも。

 

 

さて、そろそろ考察も兼ねて、この項目をまとめていきたいと思います。

 

 

〇「子どもと接するように、子どもと接すること」が苦手

 

➡️

エンターテインメントを作っていく立場に立った時に、どのように振舞っていけばいいかはまだ答えが出ていません。

ただ、自分の得意な関わり方をもっと極めていくことも大事だと感じました。

 

 

〇「とにかく褒める」が出来なかった

➡️

子どもの良いところを見つける力が僕にはないのだと痛感しました。

 

とはいえ例えば、

“自分の子どもがずっと前から箸を持つ練習をしていて、ある時ついに出来るようになった!!”

というような状況では、素直に褒めることが出来ると思うんです。

 

ずっと、その子が頑張っている過程を見ていたからこそ、

「よく頑張ったね!!」と心から言いたくなる。

 

ただ、初めて出会ったその日に、

子どもたちが「出来るようになった過程」を褒めるのは、僕には難しいなぁと感じました。

 

特に今回のワークショップでは、

出来る前と後の違いがそこまで大きくなかったからかもしれません。

 

と言うよりも、そのちょっとした違いを、

僕が感じ取れていないだけとも言えます。

 

子どもたちにとっては、

バイオリンの一音を奏でられるようになったことも、演技をしてみたことも、ピアノを弾いてみたことも、振り付けを考えて一緒に踊ったことも、

とても大きな経験なのかもしれないので。

 

 

そのあたりを、いかにうまくやっていくかが、

僕の課題です。

 

 

また、先ほどの例で言うと、

大人は箸を持てて当然だけど、子どもは初め苦労しますよね。

 

そのため褒める時の基準が、大人と子どもでは変わってくるなぁとも考えました。

 

ただ、大人と子どもで「レベルが違う」と言ってしまうと、それはそれでちょっと違うと思うんです。

 

 

大人の方が出来ることは多いけど、子どもには子どもにしかない純粋な感情や、素晴らしい感性がある。

 

 

このように、「それぞれに素敵なところがある」ことを理解し、良いところを見つけていくことが大事だと考えました。

 

 

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・また、そもそも、やみくもに褒めまくればいいわけではない、とも思いました。

 

「褒める」ことによって、自己肯定感が上がる子どもたちが多いとしても、おそらく全員に当てはまるわけではない。

 

 

だから、「褒めなきゃ」とプレッシャーを感じてしまったり、無理して褒めるポイントを探すのも少し違うのかなぁと。

 

あと、心から褒めていないことは、子どもたちにもきっと伝わってしまうと思います。

 

 

あくまでこちら側も自然体でいた上で、

純粋に、相手(子どもたち)のことを知りたい!

という感情があってこその、

コミュニケーションだと思いました。

 

 

というか基本、

コミュニケーションってそうですよね。

 

初めて会った相手に質問したり、

相手の話を聞いたりするのは、

「相手のことが知りたいから」だと思うんです。

 

 

そこに、子どもや大人の違いはないのかもしれない、と考えたりしました。

 

 

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「相手のことを知りたい」から始まるコミュニケーション

 

 

 

②Be an Entertainer が出来ていなかった

 

 

2日間通して感じたのは、

まだまだ子どもたちの心を開けていないなぁ」

ということ。

 

特に、ワークショップを行っている数分間、数十分間では、どうしても完全には心を開くことが出来ませんでした。

 

1日目、一緒にチキンダンスを踊りつつも、

子どもたちは恥ずかしそうにしていたり、あまり笑っていなかったり。

 

2日目も、同じく恥ずかしそうにしている子たちも多かったです。

 

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もちろん、すごく楽しそうにしている子どもたちもいたんですが、

みんなが心を開ける雰囲気を作れなかったことが、申し訳ないなぁと感じました。

 

 

なぜなら、その理由がきっと、

「僕自身が完全に楽しんでいなかった=Be an Entertainerが出来ていなかった」

ことにあるから。

 

特に1日目、

 

何とかチキンダンスを完成させること、

子どもたちに楽しんでもらうこと、

ストーリー性に乗っ取って話すこと、

 

などを強く意識していたあまり、

自分が楽しんでいなかったという印象は強いです。

 

また、はたして僕たちが行ったチキンダンス自体が、そもそも楽しめる内容であったのか

ということも深く考えました。

 

もちろん、子どもたちのことを真剣に考えて、

「子どもたちの可能性を解き放つ」

という観点から、チキンダンスに決めたことは言うまでもありません。

 

ただ、エンターテインメントとして何かを行うにあたって、

 

自分も心から楽しめること

かつ

相手(子どもたち)にも楽しんでもらえること

 

この2つが同時に達成できる内容を、

初めから考える必要があると感じました。

 

 

このような点に立ってみると、

2日目のエンターテインメントショーに関しては、

僕自身ミュージカルが大好きなので、

かなり楽しんで出来たんです。

 

なので、1日目よりは上手くいったと思います。

 

 

 

“Be an Entertainer”

子どもたちに心を開いてもらうためには、

本当に必要だと思いますし、

 

まずワークショップの内容を考える段階で、

僕たち自身も楽しめること

を考えなければならないと感じました。

 

 

もくじ(途中経過)

 

 

③チャレンジドたちとどう関わればいい?

 

これはすごく難しいなぁと感じました。

 

ワークショップには、様々なチャレンジドの人たちが参加してくれたんですが、

 

普通に話せる子もいれば、

ずっと車いすに乗っていて

常に医療的ケアを行う必要がある子もいました。

 

 

僕が難しいと感じたのは、

そのような人に話しかけにいくまではいいんですが、

最終的には彼らの保護者の方々と話してしまっていたこと。

 

 

チャレンジドたちのことを知りたい!!

と思って話しかけても、その子自身は話せないため、

 

結局周りの人が返事をしてくれて、

そのまま、その人に色々と聞いてしまったり。

 

 

お名前は?

何歳?

どこから来たの?

何が好きなの?

 

 

 

彼らのことを、

聞きたい。

知りたい。

 

 

でも、

言葉は話せない。

 

 

どうしたらいいんだろう。

どうしたらよかったんだろう。

 

 

ワークショップを終えたあと、

考え続けても、答えが出てきません。

 

 

みなさんは、

このような時どうしていますか?

 

 

僕はもう少し、考え続ける必要がありそうです。

 

 

 

④めちゃめちゃ悔しかったこと

 

さて、今回めちゃめちゃ悔しかったことが1つありました。

 

この悔しかったことをもって、

ワークショップの感想を、終わりにしたいと思います。

 

 

今回の軽井沢でのワークショップ、

本当に素敵なメンバーが来てくれました。

 

 

LES WORLDの2人もすごく素敵だし、

そもそもLES WORLDの考え方・理念が素晴らしい。

計7人のキャストみんながカッコよかったです。

(この記事で素敵な人たちを紹介しています→http://tokkynablog.hatenadiary.com/entry/2018/08/14/LES_WORLD_%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E5%90%8D%E9%91%91_%28%E8%BB%BD%E4%BA%95%E6%B2%A2ver_%29)

 

 

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あ、パンダも合わせたら8人のキャストです。

 

でも、こんなに素敵なチームで臨んでもなお、

うまくいかないことが多くて。

とても悔しかったんです。

 

 

残念ながら、

そのうまくいかなかったことの実例は出せないのですが、

 

少し例えてみますね。

 

 

ちょっと想像してみてください。

 

 

あなたは今、高校3年生。

野球部に所属しています。

 

今年は、熱意のある先生と、

最高のチームメイトに恵まれ、

「今年こそは甲子園に行こう!!!」

とみんなで意気込んでいます。

 

 

さて、「今日も元気に練習するぞ!!」

とグラウンドに向かったあなたは、

次の瞬間、自分の目を疑います。

 

そこには、「野球部、立ち入り禁止」の文字が。

 

管理人に話を聞いてみると、

野球部はここ数年結果を出していないため、

このグラウンドはラクロス部が使用するものとし、野球部の使用を禁止するとの決断が出たらしい。

 

 

熱意のある先生と

最高のチームメイトに恵まれ、

今年こそは!!とやる気満々だったのになんで!!😡

 

あなたは悔しい気持ちを抑えながら、まずはグラウンドを使えるように交渉から始めました、、、

 

 

はい、こんな感じです。

この例で伝わりました?笑

 

 

あくまでも例えばの話ですが、

 

このように、

「子どもたちのことを1番にたくさん考えて、子どもたちのためにワークショップをしたい」

という熱意を持った、

今回の最高のメンバーが集まっているのに、

 

そもそものワークショップを行う環境作りに気を取られてしまう。

 

子どもたちのためにたくさん練習したいのに、

まずはグラウンドの確保から、

みたいな状況に陥っていたわけです。

 

(ちょっとうまくお伝えできていない気もしますが、雰囲気だけでも伝わっていればなぁと思います、、、)

 

 

僕は、それがとても悔しかった。

 

こんなに素敵な人たちが、

一生懸命取り組んでいるのに、

 

うまくいかない現実が。

 

終わったあと、体育館のステージ裏に行き、

こんなことを考えながら涙を流している自分に驚きました。

 

 

 

あぁ、本気で取り組んでいたんだなぁと。

 

 

本当に、本気で取り組むと、

涙も流れるんだと気づきました。

 

 

もっと、

自分が成長するしかない。

 

もっと、

本気になって何かに取り組んでいきたい。

 

 

これが今回、強く感じたことでした。

 

 

 

 

 

 

 

✰でも、根本は見えていますか?

 

 

さて、最後にこの質問を投げかけてみます。

 

投げかける相手は、自分です。

 

 

これまで色んな感想や考察を述べてきました。

 

すべてワークショップを通して考えたことです。

 

 

 

 

でも。

 

これらの感想には、

「自分」しか見えていなかったんです。

 

 

それに気づいたのは、ワークショップが終わってしばらく旅をしてからでした。

 

 

旅の中で、

LES WORLDのワークショップに以前参加したことのある人と会い、軽井沢での報告をしていた時に、その人が気づかせてくれました。

 

 

じゃあ結局、

僕たちは、

 

子どもたちの可能性を解き放つ

 

ことが出来たのか。

 

 

僕はワークショップを始めるまでずっと、

そのコンセプトを念頭に置いたまま、

話し合いをし、企画を進めてきました。

 

 

しかし、全てを終えた時、

この根本に立ち帰っていなかったことを、

友人が気づかせてくれて、

 

とても恥ずかしいような情けないような気持ちになりました。

 

 

感想や考察が、いつの間にか、

「自分中心」になっていたことに。

 

 

 

さて、

 

子どもたちの可能性を解き放つ

 

という観点に立ち帰った時、

 

僕に言えることは、

 

 

「わからない。」

 

ということです。

 

 

それを確認する手段すらわかりません。

 

 

僕たちのワークショップに来てくれたあの子たちの、

 

可能性を解き放つことは出来たのか。

 

自己肯定感を少しでも上げることが出来たのか。

 

これからの彼らの人生に、

少しでも何かを残すことが出来たのか。

 

 

僕には何もわかりません。

 

 

とりあえずは、大きな失敗もなく、

ワークショップを終えた僕たちですが、

 

何をもって成功と言っていいのか。

 

たいへん考えさせられます。

 

 

そして、いちキャストの僕がこのように感じているということは、

おそらく、LES WORLDの2人も同じように感じていることでしょう。

 

 

LES WORLDの他のワークショップでは、

「この子がこんなに楽しそうにしているところ、初めて見た!!」

などの感想をいただいている

というお話も聞いていますので、

 

 

LES WORLDの活動は、

確実に、少しずつ、

誰かの心を救っている。

 

 

僕はそう確信しています。

 

 

 

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彼らの活動や、

素敵な理念に賛同した、

たくさんの素敵な人たちが、

 

LES WORLDのもとに集まっていきます。

 

 

僕も、

 

LES WORLDに、

LES WORLDのメンバーに、

そこに集まる素敵な人たちに、

 

惹かれた1人です。

 

ワークショップにおいて、

「何をもって成功とするのか」

「成功の度合いをどう測るか」

「自己肯定感があがったかどうかを、どう判断していくのか」

 

これら不確定要素の大きい事柄を

明らかに出来るようになった時、

 

 

LES WORLDは、

さらに前進していくんだろうなぁ、

と感じました。

 

(もしかしたら、彼らの頭の中ではすでに明らかに出来ているかもしれませんが。笑)

 

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✰読んでいただき、ありがとうございます!!

 

と、いうことで。

なんか最後すごい偉そうに語った感じになっておりますが、違います!!

 

全くもって、偉そうにはしてないです!笑

 

 

〇あくまでも僕が感じたこと・考えたことである

ということと、

 

〇僕はLES WORLDとその仲間たちにとても魅せられている

ということが、

 

お伝えしたかったことでございます。

 

 

 

 

今回のワークショップを通して、

たくさんの“課題”に直面し、

同時に、

たくさんの“自分に出来ること”を知ることが出来ました。

 

そして、

素敵なメンバーと、

たくさんの可愛い子どもたちに出会うことが出来ました。

 

 

軽井沢での4日間が、

僕にとってとても充実した時間となったことは、言うまでもありません。

 

 

他の人にとっても、

そうであったら嬉しいなぁと思うところでございます。

 

 

 

このブログを読んで、

なにか行動してみたくなった人。

 

ぜひ、LES WORLDの活動に参加してみてください☺️

 

 

 

素敵なメンバーとキャストたちにも出会えますよ!!

 

 

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ではでは、

今日も最後まで読んでいただき、

ありがとうございます!!!

 

 

 

これを読んだあなたも、

今日からエンターテイナーですね!!

 

 

同じエンターテイナー同士、

色々やっていきましょう!!!

 

 

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Be an Entertainer!!

 

 

 

とっきー

(とっきー@Dr.エンターテイナー (@tokkytabisha) | Twitter)

 

 

 

[リンク]

〇前記事(WSに参加したキャストの紹介)

http://tokkynablog.hatenadiary.com/entry/2018/08/14/LES_WORLD_%25E3%2582%25AD%25E3%2583%25A3%25E3%2582%25B9%25E3%2583%2588%25E5%2590%258D%25E9%2591%2591_%2528%25E8%25BB%25BD%25E4%25BA%2595%25E6%25B2%25A2ver_%2529

 

↑前まで「ブログの題名」が表示されていたのに、なぜかめっちゃ長いURLが表示されています。笑

読みづらくてすみません😅

 

〇LES WORLDについて→LES WORLDについて | LES WORLD

 

〇オレンジキッズケアラボについて

子どもたちと家族の成長と未来をつくる|オレンジキッズケアラボ